OVERSEAS EMPLOYMENT SUPPORT
SUPPORT AREA
弊社では日本人医師の先生方向けに海外での就職・就業支援を行っておりますが、以下の理由から現時点では支援エリアを中国(大陸)に限定させていただいております。
中国は、世界第2位の経済大国であり、中国人富裕層を中心に高度な医療サービス(特に日本の医療サービス)に対するニーズが急拡大しています。また、沿岸部の大都市(上海・蘇州・広州・深センなど)を中心に日本人・外国人も多く在住しており、現地在住の日本人・外国人を対象にした日系・インターナショナルクリニックも多数存在しています。
中国は、1993年に制定された「外国医師来華短期行医暫行管理弁法」という法律により、日本を含めた外国人医師に対して、申請により1年毎の短期外国人医師ライセンスを認めています。上海・蘇州・広州・深センなど首都・北京以外(※)の都市では必要書類の提出と健康診断の受診のみで外国人にも医師ライセンスが発行され、現地の医師国家試験などを受験する必要はありません。
※首都・北京では、外国人医師が医師ライセンスを取得するには「2名以上の同科の副主任クラス以上の中国人医師の推薦」があることが必要であり、他の都市に比べて医師ライセンスの取得が困難です。
弊社では、これまで5年以上にわたり中国の医療・製薬・医療機器業界で事業を行っており、特に上海・深センなどの沿岸部大都市の医療機関と深いネットワークを有しています。
MEDICAL INSTITUTIONS
中国の医療機関は大きく分けて、公立と民営の医療機関の二種類があり、医療機関数の割合では民営が66.5%と公立を上回っていますが、病床数では公立が71.4% (※)と大部分を占めています。また、外国人医師の主要な就職先である民営の医療機関には、機能に応じて総合病院、問診部(クリニック)、診所(診療所)に分けられるほか、資本構成(外資・合弁・内資)やターゲット患者(現地・日系・インターナショナルクリニック)に応じた分類もあり、診療スキルや外国語スキルに対する要求が異なります。
※出典:中国国家衛生健康委員会「2020年我国衛生健康事業発展統計公報」
日本人患者さん向けのクリニック。日本の医療機関が一部出資する合弁のほか、日本に留学経験のある中国人医師が開業した内資のクリニックがあり、日本人医師に対する求人ニーズが高い。現地在住の日本人患者さんを主なターゲットとしているため、外国語スキル(中国語・英語)は高くない一方、内科・小児科領域も含めたジェネラルな診療スキルが要求されることが多い。
日本人だけでなく、広く中国人や現地在住外国人をターゲットにしている多国籍クリニック。複数の中国人医師・外国人医師が在籍していることから診療範囲は専門分野が中心となる一方、通訳も含めて日本語人材が不足しているため、中国語または英語の外国語スキルが要求されることが多い。
中国人患者さんを主なターゲットにするとともに、院内に国際部を設立して現地在住の外国人患者さんにも対応している内資の総合病院。多数の中国人・外国人医師を擁するとともに、診療設備も充実していることから専門分野における高度なスキルを要求する傾向にある。また、通訳も含めて日本語人材が不足しているため、中国語または英語の外国語スキルが要求されることが多い。
AREA OF EXPERTISE
前述のように、中国における外国人医師の主要な就職先は民営のクリニック・総合病院です。そして、診療も専門領域のほか、ジェネラルな領域に対する日常的なものが通常であることから、以下のような専門人材に対する求人が多く見られます。(下記以外がご専門の先生方も、総合医・家庭医としてご就業可能です。)
なお、形成外科領域やがん治療領域の専門医の先生方の場合、一般的なクリニックでは高度な手術が認められていない等医療機関の機能面の限界から中国での就業が難しい場合がございます。このような場合でも、医療インバウンドの要素を取り入れることで中国人患者さんをターゲットにした診療を行うことが可能ですので、お気軽にご相談ください。
FLOW TO WORK
就業先の医療機関が決定した後、中国において短期外国人医師ライセンス・外国人就労許可の申請を、その後日本において就労ビザの申請を行います。所要時間は、必要書類の収集と公証・認証手続きに約1ヵ月間、その後の各種申請・審査に約2ヵ月間を要するのが通常です。(新型コロナウイルス感染拡大の影響は加味していません。)
面接・採用決定
書類収集
公証・認証
健康診断受診
外国人医師免許
就労許可申請
就労ビザ申請
※外務省・公証人役場での公証手続と、中国ビザ申請センターでの認証手続は、ご自身で行うほか、行政書士事務所や旅行代理店等に外部委託することが可能です。